金融マン生活

海外大学院での話や普段思っていることなどを書いていこうかなと思います

投資について

多くのひとがしているであろう投資。株、債券、FX等々世の中にはほんとに多くの投資対象がありそしてそれを扱う証券会社が存在する。

でも一体どれくらいの人が長期的に安定した収益を上げているのだろうか。

 

Master of Financeなどというと株式投資だとかFXだとかトレーディングに関する知識がありその知識を使って儲けているのか、みたいな質問をされることもあるが、長期で安定的でより高いリターンを実現しようと思えばそれは少しファイナンスに詳しいというだけでは無理だろう。

 

 

ファイナンス理論なんてものは世の中にある知識体系のほんの一部分でしかない。そしてそんな狭い分野の専門知識だけで太刀打ちできるほど市場や社会は単純ではない。

 

投資で長期的安定的そして高いリターンを実現したいと思うのであれば、投資対象を何にするのか、いつ投資するのか、期間は、そしてなぜか、なぜそのように投資すべきなのかというのを論理的に説明できないとだめだと思う。

 

これだけ市場が世界規模で開かれていて、選択肢が数多くある中で、やはり投資をする際考えなければならない事柄は山ほどある。やれInvestment ManagementだのDerivativeだの金融工学だのそれだけでは本当に良い投資を実現するのは難しいだろう。

金融の基礎的、専門的知識に加えて地理、経済、政治、歴史、時事ニュースに対する知識とそれらの知識を組み合わせ市場、社会にたいして自分なりの理解、答えを出す頭というのが本当に大事だと思う。

自分が持っている知識、情報から仮説を組み立て論理的に

'今Xという国が○○だから△の供給が下がると思われる。だから今△に、もしくは△をもとに作られる□に投資するべきである' と自分の頭で考えて答えれなければいけない。

このような投資に関する仮説を立てるにはやはり幅広くそして広い知識、理解、情報が必要だろう。物事を広く深く理解できないとだめだろう。

 

だからファイナンスの知識は決して投資での成功を約束しないだろう。